|
|
前 |
次 |
第2回ベルギー王国ビール探訪記(17)
ベルギー情報(1)
ベルギー王国について理解を深めるため、様々な角度からこの国を紹介することにする。
★ジェネヴァー、ベルギー発祥のスピリッツ
ベルギーにはビール以外にも世界に誇る酒がある。それがジンの元祖とも言えるジェネヴァーjènever(蘭)genever(フラマン語)で、17世紀にねずの実を浸け蒸留したのが始まり。フランドルのハッセルトHasselt には、国立ジェネヴァー博物館がある。
カフェではビールが中心なので、ジェネヴァーに出会う機会が少ない。それというのもベルギーでは1980
年代半ばまで「カフェでスピリッツを出すことを禁止する」という法律があったためで、ジェネヴァーに代わる高アルコールの飲料としては、ストロングビールがカフェで提供されている。
さて、アントワープの街を歩いていたら、すごいカフェに出会った。DE VAGANT という名のジェネヴァー専門のカフェで、店の案内には「Meer Dan 200 Belgishe genever(ベルギー・ジェネヴァー 200種類以上)」と書いてある。 さらに、この店の向かい側にはジェネヴァー専門の酒屋があって、店に入ると床から天井まですべての棚にジェネヴァーの瓶が置かれている。フルーツ・ビールに似通うフルーツを漬け込んだフルーツ・ ジェネヴァーやミニチュア・ボトルなども多種類あるが、ビールやワインは一切置いていない。日本にはベルギー製のジェネヴァーは輸入されておらず、また、詳しい知識も持ち合わせていないので、棚に並ぶ銘柄がどういうものかは解らないが、控えめなデザインのラベルに「何年物」といった表示があるものは、きっと少量生産の手作りの酒なのであろう。空港でも大手メーカーと思われるものが数種類販売されていた。 機会があれば、ジェネヴァーも少しは味わってみたいものである。
【データ】 |
DE VAGANT(21 Reyndersstraat,ANTWERPEN) |
|
03 233 15.38 |
目次
|
Copyright(C) T.Nawa 1999 (bugyo-nawa@geocities.co.jp)