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第6回ベルギー王国ビール探訪記(19)
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Het Streekproductencentrumブリュッセルに戻る途中、ハレHalleの町で、町の物産館Het Streekproductencentrum(地場産物センター)に寄る。ビール売り場を見るとビックリ。ランビックビールのレア物がずらり並んでいる。 「モリオーがある〜」「ベルビューのセレクション・ランビックがある〜」「デ・トロックのキュベがある。」「キュベ・ルネの大瓶がある。」「モール・シュビトのフォンド・グーズがある。それも大瓶もある〜。」「デ・カムもある」。ボーンのマリアージュ・パルフェやドリー・フォンテイネン、オッド・ベールセル、ハンセンスもあるがこれにはもう驚かない。 甘味をつけたランビックはほとんどなく、伝統的な酸味の強いランビックだけを扱っている。さすがランビックの故郷の一つハレの町の物産館である。ランビック以外にはほんの数種のバイオ・ビールを扱う程度である。 店のご主人は我々のマイクロバスが出発する際には、店から出てきて見送ってくれた。
ホテルの部屋にて部屋で一休み。 今晩は初日に予約していたベルガ・クイーンで食事である。ベルギー在住のヴァージナル奏者である堀江さやか嬢も今晩は我々と一緒に食事をする予定である。 この日購入してきたビールを整理する。日本に持ち帰る限度を越えている。なんとか減らそうと、Temmermans Kriek 33cl缶をちょっと味わってみた。ベルビュー・クリークの缶ビールは日本にも輸入されているが、他にも缶ビールの種類が意外とある。このビールは瓶同様甘味を付けたクリークで、フレッシュで飲みやすい。缶ビール特有のちょっとアルミの金属感が不快ではある。ベルギーではこれが1.5ユーロで販売されていた。★★☆
Belga Queen ベルガ・クイーンホテルのロビー集合。ここで、1年ぶりに堀江さやか嬢と再会。ベルガ・クイーンに向けて出発。モネ劇場から50メートルほどの場所である。ベルガ・クイーンは、2002年3月27日にオープンしたベルギーで今最もトレンディなレストランということである。入り口を入ると左手にはオイスターバー。右手はビアカフェとしてのカウンターとなっている。カウンター脇の冷蔵庫にはボーンのランビックビールを中心として各種並んでいる。 メインのレストランは高い天井と装飾された柱で宮殿のようである。もともとここは、フランスの銀行が入っていた建物を改造したものだというからなるほどである。 一番美味しいビールを飲もうと注文したびーるは、ボーンのオッド・グーズ・マリアージュ・パルフェである。さすが、素晴らしい香味でグレープフルーツ風味がよい。★★★★。賞味期限は2022.10.16の物。
夜9時ころから、レウトラン内の照明が急に暗くなったかと思うと、ロック調のBGMが流れ出した。私には結構うるさく感じられ、レストランにはそぐわない気がした。 最後に紹介したいのは、この店のトイレ。このレストランのトイレには皆驚く。「ちょっとあれな〜に?」「はずかし〜い」「どうなっているの?」と連発。ガラス張りのトイレで全部丸見え。でも仕掛けがあるので安心。一度お試しください。
ホテルの部屋にてベルガ・クイーンの後は、明日の帰国に備えてどこにも寄らずホテルに戻る。部屋には持ち帰り不可能な量のビールが待っていた。どう処分するか、迷うことなどない。同室の代官とともに、どんどんビール瓶を開栓していく。数えると、翌朝までに16本。荷造りの過程ではじき出されたビールである。 Beersel Biologiqueは、ドリー・フォンテイネンがDe Proefbrouwerijに造ってもらっているビール。ブロンド色で澱があり、ハーブ、スパイス、フルーティ感がある。まろやかで飲みやすいタイプ★★★。 Pandreitje 2002は、ブロンドのエールでドライ。スパイシーで香辛料のクミン味がする★★☆。 De Brugse Bierkaai Blondは、お土産用の3本セットの中身を開けたら、同じBlondが3本入っていたので飲んでしまおうと開栓。色はWitbierのように白い。酸味があり少々出来が悪いと感じてしまう★☆。
Terracottaは、変な味。このビールを造るBrouwerij De Regenboog(レーゲンボーグ醸造所)のビールは、旨いものと酷いものとでバラバラ。美味しいビールもあれば、難しいもののある。色はゴールドで藁や茎といった植物の部位の味する。赤ワインに同じような味を感じるときがある。かなり濁っているビール★★。
WostyntieもBrouwerij De Regenboog(レーゲンボーグ醸造所)のもの。ブロンドで澱がある。ちょっと酸味があり、スパイシー。★★★。 ここから先のビールは、本当は日本へ持参したかったが、荷造りしてもどうしても納めることが出来ず、仕方なく順次、栓を開けていく。 Zwyntjeは、美味しいビールを多数製造しているBrouwerij Van Steenbergeのもの。期待を裏切らずスパイシー感のある重厚な味★★★☆。ラベルのピンクのブタの絵がかわいい。
Kapel van Viven Blondは、ラベルにはVivenkapelle醸造所の物との記載があるが、De Proefbrouwerijで委託醸造しているビール。ブロンド色でスパイシーさがある。★★★☆。
Sinpalsken Blondは、コリアンダー風味がある。薄くにごり、味わいとコクがある。飲みやすい★★★★。デ・コック醸造所とラベルにはあるが、ヴァン・ステーンベルヘ醸造所で造られているビールのようだ。 Molen Bierは、「風車ビール」の意で、ダムにある風車がモチーフのラベル。ダムのVivenkapelle醸造所の名がラベルにあるが、De Proefbrouwerijで造られているようだ。バナナの香味やリンゴ、洋ナシの香味が芳しい。濁りがあり、ラベルにTarweとの表示もあるのでホワイト・ビールに分類すべきビールである★★★★。
Gouden Carolus Ambrioは、アンバー、褐色のビールでキレイに澄んでいる。グーデン・カロルス(レギュラー)の味わい共通するmのがあるが、ローストした麦芽の甘味やコクのようなものはない。すっきりアンバータイプ。★★★。 Serafijn Donkerは、バナナの香味が強い。にごり方が半端でなく濃い。セント・ベルナルドス・アブト12のに近い味わい。濃醇で味わいにコクがある。★★★★。
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