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第6回ベルギー王国ビール探訪記(14)
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La Porte Niore ポルト・ノワールホテルに戻った我々は、初日の夜遅く場所を確認しておいたLa Porte Noireポルト・ノワールに皆で行くことにした。ここは門司さんも推奨の店ということで、ビールも100種類くらいあり、期待できる。La Porte Noireとは、「黒い扉」の意で、店の入り口には黒い玄関の扉があるが、この扉は飾りで、本当の入り口はすぐ左の通路を奥に行き、階段で地下に降りる。カフェが入っている建物はブリュッセルでも古い建物であり、随分と補修されていてる。地下に下りると、そこは第2次世界大戦時の防空壕である。アントワープのペルグロム Pelgromというカフェが、やはり防空壕を利用したカフェであったのを思い出した。 防空壕の部屋がいくつか繋がって、広い空間のカフェとなっている。ビールが置いてある冷蔵庫が階段を下りてすぐのところにあったので、ビール瓶を見て注文することが出来そう。我々が行った時は、夜遅い時間ではあったが、手前の席は一杯で、誰もいない奥の方の部屋の席にに決める。奥の部屋には照明を点けておらず暗い。蝋燭のあかりが頼りである。さらに一番奥の部屋にも灯りを灯しておらず、実はその奥にトイレがあって、暗くて不便なものであった。 店内のテーブルは全て長テーブルで、テーブルの上にはビールの大瓶が立てられており、その口ににローソクが取り付けられ、火が灯されている。 さて、メニューを見ると、確かに100種類くらいはありそうである。また、100種類といっても、レア物はないにしろ、珍しいビールも含まれて、ちょっと興奮気味。 樽生は10種類。セント・ベルナルドス・アブト12 St.Bernardus Abtの樽生やグーデン・カロルス・トリプルGouden Kalorus(Calorus) Tripleの樽生、ボーネン・トリプルBornem Triple樽生などは、ちょっと他のカフェでは見かけないないものである。 我々は、やはりこれらの珍しい樽生ビールを注文することになった。
Quintine Blondは、苦味が特徴でバランスよし★★★★。Guldenbergは、De Ranke醸造所のもので味わいがある。★★★★。 ポルト・ノワールを出ると、門司さんが携帯電話でタクシーを呼んでくれた。だが、たまたま居たタクシーと、あとから着いた呼び出したタクシーとでどれに乗ればよいのかちょっと路上で混乱したが、無事我々はホテルに向かい、解散した。
ホテルの部屋にて残るスケジュールはあと2日。明後日は日本に帰る日。ここまでで飲んだビールの種類は83種類。ベルギービールだけだと78種類。あと2日で100種類を達成させるべく、ホテルの部屋で、同室の代官とさらにビールを重ねる。100種類達成のためと、すでに購入したお土産ビールが多すぎて、日本に持ち帰れない状況になっていたからである。
Grottenbier Bruinは、セント・ベルナルドス醸造所のビール。前回ベルギーに訪れた時に初めて見かけた新しいビールであるが、前回はデ・スメット醸造所で造っていた。このビールはヒューガルデン・ホワイトの復活者であるピエール・セリスがベルギーに帰ってきてプロデュースしたビール。醸造後、洞窟で熟成させているビール。香りはセント・ベルナルドス醸造所の酵母特有のバナナ香があり、6.5%の度数以上のコクを感じる素晴らしいビール★★★★。Guidoは、ブリュージュの詩人Guido Gezelle(1830-99)にちなんだビール。ブルージュのDe Regenboog醸造所で造られている。ブラウン色で麦芽のコクを強く感じる甘いビール。バーレイ・ワイン風★★★☆。 以上、8種類のビールを、一晩中、飲んでは寝て、また起きては飲んで、酔っては寝て、起きては飲んでを2人で繰り返した。代官は途中で起きなくなった。 大分在庫が減ってきたが、翌日は本命のランビック巡り。 |
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