第6回ベルギー王国ビール探訪記(10)

5日目(1)
1.ブルージュへ向かう
2.De Brugse Bierkaai デ・ブルッグス・ビールカーイ

 ブルージュへ向かう


ブリュッセル北駅
 5日目は自由行動の日である。この日に買い物をしておかないと、今後のスケジュールでは買い物できる余裕がない。奉行所の面々も午前中は自由行動とし、午後は、まだ代官が行ったことが無いブルージュに向かうことに決めた。
 私は、グランプラスkらグラン・サブロン広場まで歩き、ピエール・マルコリーニのチョコレートなどを購入してホテルに戻った。
 さて、奉行所3人が揃ったところで、ホテルから近いブリュッセル北駅に歩いて行き、正午発のオステンド行きICで、ブルージュに向かう。ブルージュまでは丁度1時間。その間、列車内でちょっと1杯。Jupiler缶である。駅の自動販売機で購入したもので、1.1ユーロ。一緒に売っていたコカ・コーラは1ユーロなので、いかに缶ビールが安いかお分かりいただけよう。味わいはきれいなピルスナーで普通である。★★。同じく出発前に駅で購入していたサラダとチコリをつまみに飲む。
 13:01にブルージュ到着。駅前にテントが張られていて中を覗くと、氷の彫刻が立ち並んでいたが、その彫刻は取り壊されている最中であった。そういえば、つい先まで「雪と氷の彫刻祭」をやっていたはず。その名残りであった。

Jupiler 缶(5.2% 33cl)

ブルージュ駅

「雪と氷の彫刻祭」会場

取り壊し中の氷の彫刻
 我々の目的は、新しくできたブルーパブを訪問することである。途中にある「愛の湖」や「ベギン会院」などを訪れながら街の中心部に向かう。ギドー・ゲゼルGuido Gezelle(1830-99)というブルージュの詩人の像なども見つける。ブルーパブがあるのは、運河の船付き場のすぐそばである。

愛の湖

ベギン会院 Begijnhof

Guido Gezelle(1830-99)の像

馬の水飲み場

運河の船着場

船着場の看板(国旗の木靴が並ぶ)

 De Brugse Bierkaai デ・ブルッグス・ビールカーイ

 De Brugse Bierkaaiは、2000年6月に出来たブルワリー兼レストランである。
運河の船着場のすぐ側という好立地にあり便がよいのだが、我々が訪れた後8ヶ月後、残念ながら2003年9月17日に閉店してしまったので今は無い。

 さて、店内に入ると右側に醸造設備があり、ガラス越しに見ることができる。奥は広く、150席と客席も多く観光客が多数訪れても十分なキャパを持っている。
 我々が訪れた1月はオフの時期なのでお客さんの姿が見えない。観光客も地元の客も見当たらない。
 我々は、店の奥の方で運河に面する席に腰掛けた。
メニューはここで醸造されているビールとベルギー郷土料理といったところ。観光地のブルーパブというコンセプトどおりでちょっとつまらない。
 ビールの醸造設備の見学の希望をを申し出るが、決まった時間に、集まった人を対象に行うということで、まだ、その時間にはなっていなかった。それまで昼食をとるということでビールや料理を注文する。
 いろいろな種類を試したいので、ビールはまず"Drietap"名づけられた3種類セット(5€)をそれぞれ注文する。内訳は、Die Scone Blonde、Spèciaal Cuvée、Diene Stouterikの3種類である。
 さて、3種セットがでてきたが、四角いお盆のような板に、グラスや小鉢が入る穴をくりぬいて作った特別なグラススタンドで出てきた。さらに、グラスの足であるが、本来あるべき足を折っている。底が丸いのではなく、途中で割れたガラスが剥き出しなので、ちょっと不安である。足がないのでグラス単独では当然立たない。

Die Scone Blonde(5.5%)、Spèciaal Cuvée(6%)、
Diene Stouterik(8.5%)

Die Scone Blonde
(5.5% 330ml)
 ビールの味わいであるが、Die Scone Blondeは、無ろ過のブロンド。酸味が少しあり、古いのかやや変質した感じである。香りは臭いという表現が正しい。★。Spèciaal Cuvéeはクリスマス・ヴァージョンのビールである。クリークがはいったビールで酸味も程よく美味しい。ろ過されたフルーツビールである。★★★。Diene Stouterikは、8.5%の力強いブロンドである。水色はクリアー。アルコールとボリューム感がある.。Duvelをイメージしたようなビールだが、その域には達していない。ストロング・ブロンド・エール★★★。

Spèciaal Cuvée
 料理は、本日のお薦め料理にビールDie Scone Blondeが1杯が付いたお得なセットメニューがあり、お試し3種セットのあとにこれを注文した。本日の料理はワーテルズイであった。当然つけあわせには、フリッツが大量に添えられてくる。
 料理を食べ、ビールを飲んでいるうちに、醸造設備見学の時間となった。

醸造設備の案内はマネージャー兼ブルワーのChris DERUDDERさんである。醸造設備はよく見かけるMeura社のものではなく、St.Sebastiaan Belgian Microbrewery(SBM)のものである。1200リットルの醸造釜が2基、2000リットルの発酵タンクが3基という規模である。見せてはもらえなかったが、地下に貯蔵タンクがあるようである。モルトは、Dingemans社のもの、ホップはハラタウとのことであったが、ほかにニュージーランド製のホップオイルを香り付けに使用するとのことであった。

http://www.sterkensbrew.be/indexsbm.html

醸造釜が2基

SBMのマーク

制御板
さて、設備見学が終了したので、再び3種試飲セットをいただいた。さきほどはいなかったが隣のテーブル席には、ビールを評価しながら3種セットを飲み比べている若者がいた。一口すすっては、メモをつけている。まるで我々のようである。店内にはお土産コーナーがあって、ここで醸造しているビールの瓶ビールがあったので、購入した。3本セットとして箱入りだったので、当然3種類の詰め合わせと思っていたのであるが、あとで箱を開けたらすべてブロンドであった。

ビールの評価に熱心な若者

運河の対岸から見たBierkaai

【データ】 De Brugse Bierkaai Nieuwstraat 9, 8000 Brugge
2003.9.17閉鎖


4日目(2) 5日目(2)

ベルギービールの魅力
酒蔵奉行所関連

Copyright(C) T.Nawa 2004
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送