出発
PRIPPS BLÅ
2.2%
気の抜けたビールの味。低アルコール。★ |
2年ぶりのベルギー。奉行、与力、川崎代官に、ボア・セレストの常連客である中澤さん、桐生さん、そして再び第4回の時ご一緒だった水元さん、今年も再び細井先生夫妻、そして店長の山田さんの計9人。さらには現地で、駐ベルギー公使の門司さんやヴァージナル奏者の堀江嬢などが都合のつく日に合流。そして、現地で旅行業を営もうするヤンさんが運転手として随行するという構成。
今回は、ブリュッセル直行機がなくなってしまったので、スカンジナビア航空(SAS
SK984便)を利用し、途中、コペンハーゲンでトランジットという行程でブリュッセル入りをする予定となっていた。
さあ、出発。スカンジナビア航空の機内サービスのビールは、デンマーク産のビール。デンマークの見たことがないビールはないかとワゴンを覗くと青い缶ビールが見えたので、それをいただく。PRIPPS BLÅという銘柄で、カールスバーグで製造しているようだ。しかし、アルコール度数が2.2%という低アルコール飲料でテーブルビールである。「奉行、失敗したね。」と隣の代官や与力にも言われた。最初の1杯のこれには参ったが、コペンハーゲンまで10時間。その間にまだまだビールを飲む機会がある。結局味わったビールは、TUBORG Green Label Danish Pilsner(4.6%)。これは、ホップがきいて、味わいよし★★。Carlsberg Beer(4.6%)、なめらかだが、もう少しスパイシーさが欲しい★☆。以前乗ったサベナ航空の250ml缶と違い350ml缶であるところが、当然といえば当然なのだが、嬉しい。デンマークのピルスナーは、チェコのピルスナーに対抗し、”デンマーク・ピルスナーDanish
Pilsner”という名で呼ばれている。北欧らしくマイルドでクリアーな味わいを特長としている。
TUBORG
Green Label Danish Pilsner
4.6% ホップがきいて、味わいよし★★ |
Carlsberg Beer
(Premium Beerとある)
4.6%
なめらか★☆ |
コペンハーゲンには現地時間で午後4時ころ到着。約1時間のトランジットの時間があるので、その間、コペンハーゲン空港を探索。空港内のビア・カフェやビールショップを探す。
TIVOLIKROEN Restraurant & Barというビアカフェが広くて大勢で入れそうである。デンマークビールの樽生が多数あるようなので山田さんはさっそく注文する。支払いは、デンマーク・クローネということで、成田で両替したユーロが使えないということであった。カードで支払えばOKということ。
私は、売店を探してビールを購入する。支払いはクローネでもユーロでもOKということだったのでユーロで支払うが、おつりはクローネ。クローネなんて使いみちがないとおもっていたが、このあと帰国の際、ミネラル・ウォーターを購入して使いきることができた。
空港内のTIVOLIKROEN Restraurant & Bar |
|
売店でビールを売っていた |
ツボルグ樽生3種
(Gron Tuborg、Gold、Classic) |
|
こちらは、カールスバーグの樽生3種 |
さあ、再び出発の時間が迫ってきた。再集合の時間も怪しく、ぎりぎりでの搭乗となって、いよいよ小型のサベナ機でブリュッセルに向かった。ブリュッセルまで1時間30分ちょっと。簡単な食事がでたが、南アフリカの白ワインをいただく。結局ベルギービールをまだ一滴も飲まないままブリュッセルに到着してしまった。
ブリュッセル到着・夜の散策
ブリュッセル空港は、EU圏内からの到着ということで、到着ロビーが過去の馴染んできたロビーと異なった。出口到着まで随分と歩かされた。現地時間で午後7時を過ぎている。
空港からは列車でブリュッセル北駅まで行き、歩いてシェラトンホテルに到着した。
「まだ、ベルギービールを飲んでいない」という思いがみんなにあった。十数時間の移動の疲れで部屋で休むという人も無く、部屋に荷物を置いたあと、ビア・カフェ巡りにホテル・ロビーに全員集合である。
まずは、グラン・プラス方面に歩いていく。モネ劇場のところで曲がって、山田さんが事前にチェックしていたレストラン”Belga Queen”(ベルガ・クイーン)の場所を確認。今をときめく、なんとも凄いレストランである。この日は満員だったので、この旅行最終日前日(1月17日)に、「帰国直前の打ち上げで豪華に食事をしましょう」ということで予約をした。
その後、La Lunette、L'Ecuyer、Loplop、L'Imaige de Nostre Dameなどのビア・カフェの位置を確認しながら、グラン・プラスに出た。
Belga Queen(ベルガ・クイーン) |
|
La Lunette |
|
|
|
L'Ecuyer |
|
Loplop |
さて、グラン・プラスでは、まだクリスマスツリーが飾られ、クリスマス、そして新年を祝う雰囲気に包まれていた。ライトアップされた市庁舎など、幻想的な広場の空間を楽しもうと、夜遅くにも関わらず観光客の人出は絶えないようであった。
【データ】 |
Belga Queen |
(32 Rue Fossee-aux-Loups) |
http://www.resto.be/belgaqueen/ |
|
La Lunette |
(3 Place de la Monnaise) |
|
|
L'Ecuyer |
(3 Rue d'Ecuyer) |
|
|
Loplop |
(29 Rue d'Ecuyer) |
|
Les Brasseurs De La Grand'Place(De Brouwers van de Grote Markt)
グラン・プラスまできた目的は観光ではなくて、2001年7月にオープンしたばかりのブルーパブを訪れるためである。ビール醸造博物館の向かい側、グランプラスにほぼ面しているといってよいくらいの立地で、店名はワロン語でLes Brasseurs de la Grand'Place(レ・ブラッスール・ド・ラ・グランプラス)、フランドル語でDe Brouwers van de Grote Marktと両方看板に併記してあり、ベルギーの言語事情を反映した表記方法となっている。とりあえず、Les Brasseurs De La Grand'Placeを優先して使用させていただこう。
店に入ると、左側に2階までの吹き抜けで醸造釜が設置されている。設備はベルギーではよく見かけるMeura社の小型醸造設備である。醸造釜は2つ有り、それぞれ1000リットルの醸造能力がある。貯蔵タンクも1000リットルのものが4本、壁に取り付けられており、間口の狭い昔ながらの伝統建築物の中に、よくぞ納めたという感じがする。間口は狭いながらの奥行きは十分あり、手前が長いカウンターとなっていて、奥の部屋や2階にテーブル席がある。カウンター前を通り、一段高くなった床に気をつけ、一番奥のテーブル席まで進む。9人いるので適当に席に着く。
Les Brasseurs De La Grand'Place |
|
店内(入り口付近) |
醸造釜 |
|
Meura社の醸造設備 |
原料のホップと麦芽など |
|
醸造工程を説明したパネル |
1000リットルの貯蔵タンクが4本 |
|
ビールのメニュー |
|
メニューを見ると、醸造しているビールは5種類。メニューはワロン語、フランドル語、英語の3言語で書かれている。
- La Spéciale Grand-Place (Pils/Ale 6%)
- La Blanche (mid-June till Sept) ※6月〜9月の季節ビール
- La Brune des Brasseurs (Oct till April) ※10月〜4月の季節ビール)
- La Ale (bière ambrée)
- Brussels Triple
Brussels Tripleだけは、瓶内二次発酵ということもあって、750mlの大瓶しかなく、グラスで注文することもできるが、その場合は大瓶の栓を開けて、瓶から注ぐようである。ほかは全て樽生。この日は4種類のビールがあった。
メニューには、グラスの大きさにより、250ml(2.20€)、330ml(2.60€)、500ml(3.80€)、1.3リットルや2.5リットルと5種類の大きさから選ぶことができるほか、3種類と4種類のテイスティング・ボードというものがあり、すべての種類を一度に味わいたい私を含め数人は、4種類のテイスティング・ボードを選んだ。
左から、Pils、Ale、Brune、Triple |
4種類で6.8ユーロ。こういうテイスティングセットというのは、日本の地ビールパブでよくあるパターンであるが、やはり、一度に全てを味わえる点でお薦めである。
La Spéciale Grand-Placeは、ピルスナータイプであるが、ほんのり薄く濁っている。香り高い味わいが不足。不思議とシトラスの味がする。時間と共に段々味が落ちていく★★☆→★☆。La Brune des Brasseursは、ややコクがあるがろ過されている感じでやはり味わい不足。La Aleは、アンバーエールだが、柑橘系の味と香りがする独特のタイプ。発泡感があまりなく面白味がない。きれいにろ過されすぎている。時間と共に味わいが落ちる★★☆→★☆。このセットの中で一番美味しいのはBrussels Triple 。さすが瓶内二次二次発酵で、無ろ過のビールでスパイシーがある。苦味もよろしい★★★。
メニューには、ビールのつまみとして、チーズやサラミなど掲載されていて、ちょっと注文してみるが、手が掛かったものではない。全体として、日本の地ビールレストランに似たビールと料理に少々がっかりである。わざわざ探していく店ではないのだが、探さなくてもブリュッセル観光の中心部プランプラスにあるのだから、ちょっとは寄って見ようという気になる店である。
La véritable tête pressée de Bruxelles (€3.50) |
Tasting Board 4 Glass(€6.80) |
|