第5回ベルギー王国ビール探訪記(2)

初日(2)
3.Beer Circus(ビア・サーカス)
4.ホテルへ

 Beer Circus ビア・サーカス

 夕食処のAu Brabancon オー・ブラバンソンで、素敵な料理やワインを愉しんだが、ベルギーに来た目的はやはりベルギービール。細井先生の奥様ですら「ぜひ、ビールを飲みたいわねぇ」と一同やや不満足気。もうビア・サーカスに行くしかないと決め、以前、与力と二人で探して行ったときの記憶を頼りに私が先導し、ビア・サーカスに行く。
 ビア・サーカスは、以前よりもビールの種類が増え、350種類のビールがあり、ブリュッセル第2の品揃えのビアカフェである。ベルギーでもなかなかお目にかかれないワロニア・ビールの品揃えに優れている。

メニュー

 店に入り、席に着く。メニューを見てそれぞれ飲みたいビールを注文する。ビールに詳しいベティ・中山組もメニューをチェックしている。メニューは、開くと左側に銘柄が掲載され、右側には関連するビールのラベルや写真などが描かれてビジュアルなものになっている。以前は醸造所のアルファベット順だったのが、今回はビール名のアルファベット順に変わっていた。醸造所名(とその所在地)、アルコール度数、ビールの水色、容量などがきちんと記載されている。最初のページには、樽生のメニューがあり、ファントムFantôme醸造所のビールやシランリュウSilenrieux醸造所のビールなどレア物も見える。ビールメニューの豊富さに一同驚く。


RAM GODS
(6.2% 33cl)
Microbrouwerij Paeleman

Blanche de STEENDONK 樽生
(4.5% 25cl)
Br.Palm

Chouffe 樽生(La Chouffe)
(8%)
Br.d'Achouffe SCRL

MAREDSOUS 6 BLOND 樽生
(6%)
Br.Duvel Moortgat

Quintine de Noël
(8.5% 33cl)
Br.Ellezelloise

LINDEMANS Cuvée RENÉ
(5% 75cl)
Br.Lindemans

LIEFMANS KRIEK 樽生
(4%)
NV Huisbrouwerij Liefmans

BEL PILS 樽生
(5.3% 25cl)
Br.Duvel Moortgat

FANTÔME Millenium
(10% 75cl)
Br.Fantôme

SAISON D'EREZEE
Bière de 2000 Printemps

(6.2% 75cl) Br.Fantôme

NOËL de SILENRIEUX
(7.5% 75cl)
Br.Silenrieux

SARA Biologique
(6% 25cl)
Br.Silenrieux
 「みんなでいろいろ違うものを注文して見ましょう」ということで、

樽生が5種類ある。
 5種類ある樽生ビールを順番に注文する。
 メニュー順に紹介すると、BEL PILS 樽生(50BF) は、よくビア・カフェにおいてあるベルギー・ピルスナーの一つ。あのDuvelを醸造するデュベル・モルトガット醸造所のビール。よくできたピルスで、キレイである。★★★。BLANCHE DE STEENDONK 樽生(60BF)は、さわやかでいい。★★☆。メニューにはChouffe 樽生としか書いていなかったが、出てきたびーるの色からするとLa Chouffeである。ベルギーでChouffeといえばLa Chouffeである。ブラウンビールのMc Chouffeは、必ずMc Chouffeと書いてある。これは2人が注文していて、グラスによって味わいが微妙に異なった。ちょうど1杯目で樽がなくなったので、もう1杯は新しい樽の最初の1杯であった。コクと味わいがあってどちらも素晴らしいのだが、古い樽の方にはやや酸味が出ている★★★。新しい樽の方はバランスがよく、フレッシュで、喉越しもよく何も引っかかるところが無い満点のビールである★★★★。LIEFMANS KRIEK 樽生(80BF)はチェリーを漬け込んでいるだけあって、フルーティで美味しい。フルーツ系のビールはベルギーでは本当にそのフルーツの味が楽しめて、何でも美味しく感じてしまう。★★★★。MAREDSOUS 6 BLOND 樽生は、スパイシーでよい。★★★☆。
 これらの樽生のフレッシュさに再び一同驚く。日本に輸入されているビールがいかに現地と違う味になっているのかを実感する。

 瓶ビールでは、RAM GODS、Microbrouwerij Paelemanのもの。マイクロブルワリー物はベルギーのビア・カフェでも珍しい。色はアンバーで味わいにやや酸味があり、スパーシー。120BF。★★★。
 いつのまにか、ベティ組はLINDEMANS Cuvée RENÉ(300BF)を注文して飲んでいる。これは、甘味を付けない本物のランビックとして有名なのだが、Lindemansのランビックは日本には甘味をつけたものばかりが輸入されていた。酸味がありがまろやかでコクがあって素晴らしい。★★★★。Quintine de Noëlは意外とクリアーでコク。もっと重いイメージであったので驚く。★★★。

 途中、山田さんは疲れのため寝かけている。トイレに立ったついでに店内を見渡す。カウンターにはクリスマスビールやミレニアムビールなど今だけの限定ビールが並んでいる。見たこともないビールがあるのを見て、「こんなおあるの?」{これが飲みたかった。」と山田さんも急に目が覚め「寝ている場合じゃない!」とビールを注文する。
 それらの中から選んだものは、FANTÔME Millenium。酸味があって柑橘系の味がする。コクや味わいがある。★★★★。SAISON D'EREZEE Bière de 2000 Printemps、これもファントム醸造所のものである。セゾンビールらしい古風な味わい。やや甘味を感じる。★★★。NOËL de SILENRIEUXはバナナの香味があってフルーティ。★★★☆。SARA Biologique(90BF)もシランリュウ醸造所のソバの実を使用しており、西洋ソバ(サラシン)から命名したビール。
 大瓶はグラス2つづつに分け、皆で美味しい等の声の連発で、ワロニアビールで盛り上がる。
【データ】 Bier Circus
Onderrichtstraat 89 Brussels, 1000 TEL+32 (0)22 18 00 34
12:00〜14:30、18:00〜/土・日休

 ホテルへ

 夜も遅くなり、もう地下鉄の終電車もなくなった時間である。こんなに遅くまで、飲み歩くとは思ってもみなかった。ベルギー時間で夜中の12時を過ぎている。日本時間で朝の8時。
 帰りは、1キロちょいをみなで歩いてホテルまで戻る。長い1日であった。

 この日に飲んだビールは14種類。まずまずのスタートである。

 


初日(1) 2日目(1)

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