第2回ベルギー王国ビール探訪記(12)

ビール関連情報(1)

 ROCHEFORTとROCHEFORTOISE(ロシュフォルトワーズ)

 ブリュッセルのビアカフェ、シェ・ムーデル・ランビックのメニューの最後の方には新入荷ビールのページがあって、 すべてが手書きされていた。文字が判読しにくいのが難点だが、日本には未紹介のビールが多数含まれていると思うと じっくり見てしまう。その中で見つけたのが、ロシュフォルトワーズROCHEFORTOISEのブロンドBLONDEとアンバーAMBEEである。 トラピストビールのロシュフォールROCHEFORTの新ラベルかと思ってマスターに聞くと、「ロシュフォールはトラピスト 修道院で造っているが、ロシュフォルトワーズは別のビール会社です。」とのこと。その後の調べで、ロシュフォルトワーズを醸造するBRASSERIE LA ROCHEFORTOISE(現在REZETTEと改称)は、1995年3月からワロニアのナミュール州にあるロシュフォールの町から5qほど離れたEPRAVEという村で生産を開始した醸造会社であることがわかった。

 ブロンド (6.2°)は黄色、アンバー(8.0°)は茶色の縁取りで、女性の顔を描いたオシャレなデザインのラベルのビールである。 ビールの色もラベルの色と同じである。香りに特徴があり、非常に華やかであるのだが、ビールからこんな香りがして いいのかと思うような香水の香りがある。それ故に香りと味のバランスが悪いビールに感じてしまうのだが、香水を付 けた女性がこのビールを飲む時は違和感なく味わえるのではなかろうか。ラベル、味ともに女性向きのビールと言え よう。なお、その後行ったビア・ショップにはこれらのビールが棚に並んでおり、メニューにはなかったウインター・ボック も売っていた。それは黒い縁取りのラベルで、ブロンドやアンバーのラベルとは異なる女性像が描かれていた。

  さて、本家トラピスト・ロシュフォールであるが、このビールにはアルコール度数の異なる「6」(7.5°)、「8」G(9.2°)、「10」(11.3°)の3種類がある。「8」と「10」は日本にも輸入されていて飲む機会のあったビールだが、前回のベルギー旅行でも なぜか「6」だけメニューに無い店が多く、載っていても品切れの店ばかりで不思議に思っていた。この「6」はどうやら 地元用の地域限定ビールで、ベルギーでも入手の困難な珍しいビールだったらしい。その「6」であるが、シェ・ムーデル・ ランビックで、幻のトラピストビールのウェストフレテレンWESTVLETELEN・アブトABT12と一緒に味わいを比べるこ とができた。ロシュフォール6の色は8や10と同じダークな茶色であるが、味わいはスパイシーなバランスをその ままにして8や10をかなり軽くした感じで飲み易い。私は、よりコクのある8や10の方が好きである。


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